研修で取り上げている異物混入の事故事例をまとめています。1.異物混入、2.アレルギー、3.牛乳の3つの分野に大きく分けています。また、異物混入では、混入経路により、①原材料・②環境・③作業・④人に分けています。

目次

大きく3つの分野に分類

  1. 異物混入
  2. アレルギー
  3. 牛乳

1.異物混入

異物混入では、混入経路により、原材料・環境・作業・人に分けています。

①原材料
②環境
③作業
④人

①原材料

  1. 保育園の給食、パンの中からビニール片 愛知・豊川市(中京テレビ 2020/1/23)
  2. 市立保育園の給食にガラス片混入、職員が発見 名古屋(朝日新聞 2018/2/23)
  3. 保育園の給食に“ネジ” けが人なし 愛知(日テレNEWS24 2020/1/23)
  4. 給食のご飯に金属ねじ混入(佐賀新聞ニュース 2018/6/28)
  5. 保育園の給食 “賞味期限切れ”の福神漬け(日テレNEWS24 2017/4/17)
  6. 給食に小さなフグが混入 松山の中学校(産経新聞 2015/5/29)

保育園の給食、パンの中からビニール片 愛知・豊川市(中京テレビ 2020/1/23)

  • 保育園で、給食として出されたパンの中にビニール片が入っていることに4歳の男児が気付き、担任の先生に報告
  • ビニール片は、保育園で提供された210個のパンのうち10個から見つかり、ひも状のものや縦3センチ横2センチのものなどがあった
  • パンは、市内の業者から仕入れているもので、製造工程のなかで混入したとみられる
  • 園児が食べる前に気付いたため、健康被害などはなかった

市立保育園の給食にガラス片混入、職員が発見 名古屋(朝日新聞 2018/2/23)

  • 肉の納入業者が運搬時に車の自損事故を起こし、割れた後部ガラスがラップをかけていた肉の上に飛び散った。
  • 業者は翌朝、3か所の保育園に肉を納入。
  • 1か所の園では調理員がガラス片に気付き、別の食材に替えたが、残りの2か所の園児は肉を食べた可能性があるという。
  • 業者は「ガラスは取り除いた。残っているとは思わなかった」と説明しているという。
  • 市は食材の受け取り時や調理時に、異物確認を徹底するよう保育園に求めた。

保育園の給食に“ネジ” けが人なし 愛知(日テレNEWS24 2020/1/23)

  • 保育園の保育士から「ネジのようなものが給食に入っていた」と連絡があり、市が確認したところ、給食弁当の「大根そぼろ煮」に長さおよそ5ミリの茶色のネジのようなものが入っていた。
  • この給食は、市内6つの保育園に納入されていたが、当該保育園以外での混入は確認されておらず、けが人もいない。

給食のご飯に金属ねじ混入(佐賀新聞ニュース 2018/6/28)

保育園の給食 “賞味期限切れ”の福神漬け(日テレNEWS24 2017/4/17)

  • 保育園の給食にチキンカレーとともに賞味期限切れの福神漬けが提供され、園児98人と職員26人が食べた。
  • 福神漬けの袋の賞味期限の記載部分には、2016年6月30日<16.6.30>と薄く印字があり、その上に2017年7月14日<17.7.14>と濃く印字し直されていた。
  • 職員の指摘で調べたところ、市内の卸売業者によって印字し直され、実際は賞味期限が切れていたことが判明した。
  • 3か月後に製造業者は賞味期限改ざんで行政処分

給食に小さなフグが混入 松山の中学校(産経新聞 2015/5/29)

  • 学校給食共同調理場に納品された「から揚げ」用の小アジにフグが混入
  • 生徒が給食の中から発見
  • アジとほぼ同じ体長約6.5センチでサバフグ属とみられる
  • 小アジは愛媛県学校給食会が業者から購入
  • 衣がついた状態で共同調理場に納入
  • から揚げした後に小・中学校に配送
  • 同じ商品が量販店や飲食店にも流通していることから、製造事業者は、自主回収をすすめている

②環境

  1. 小学校の給食にプラスチック片混入(奈良テレビ放送 2015/12/09)
  2. 盛り付けていた給食の中から金属片(伊勢新聞 2018/5/9)
  3. 給食センターで“アカダニ” 蛇口から数匹見つかる(ANN 2016/05/12)

1.小学校の給食にプラスチック片混入(奈良テレビ放送 2015/12/09)

  • 給食を食べた児童588人のうち53人が違和感
  • 「すき焼き」にプラスチック片が見つかる
  • 学校給食センターで調理中に、材料の「はくさい」が入ったかごを床に落としたところ、割れた床材のプラスチック片が混入した
  • 14人は飲み込んだ可能性がある
  • 本事例は、食材を入れたカゴを床に落としたときに、床材が割れて、そのプラスチック片が混入したものです。奈良テレビのニュース動画では、実物も紹介されていました。
  • したがって、床・壁・天井等の環境由来の異物混入事例としています(作業も入ってはいますがメインは環境由来として紹介しています)。
  • このことから、施設の老朽化などは、各学校での予算が出ないこともあるので、本庁とも協議して予算化して修繕等を要望してほしいという、個人というよりも組織で取り組む事例になります。もちろん、カゴを落とすのは人のミスですが今回の論点は床にしています。

2.盛り付けていた給食の中から金属片(伊勢新聞 2018/5/9)

  • 委託業者の女性調理員が、ステンレスの破片(長さ約1センチ、幅約2―3ミリ)が野菜のおかずに入っているのを見つけ、学校側に報告した。金属片が発見されたのは一つだけという。
  • 県教委が確認したところ、調理室に設置された4カ所の排気ダクトからそれぞれ5―20個ほどの金属片が見つかった。ダクトの製造工程で残った削りカスがフィルターに付着し、ダクトの下にある釜に落下して混入したとみられる。
  • 生徒らが食べる前に発見され、けが人はいなかった

3.給食センターで“アカダニ” 蛇口から数匹見つかる(ANN 2016/05/12)

【ANN】給食センターで“アカダニ” 蛇口から数匹見つかる(16/05/12)2016/05/12

③作業

  1. 保育園の給食にガラス片 園児の口に・・・調理中混入か(ANN 2019/6/19)
  2. 給食にガラス片混入 伊勢の小学校 けが人なし 三重(伊勢新聞 2020/1/23)
  3. 県立学校の給食に異物混入(富山テレビ放送 2020/2/20)
  4. 給食に異物混入 ゴム片(伊勢新聞 2018/4/17)
  5. 保育園の給食の中に1センチのくぎ 女児が口に入れ気付く けがはなし 沖縄(沖縄タイムス 2020/2/14)
  6. 給食に異物混入か 調理後に刃先の欠損を確認 名護市(沖縄タイムス 2018/10/12)
  7. 保育所の給食に包丁の破片混入 (NHK徳島NEWS WEB 2020/2/26)
  8. 給食に金属ネジ混入 松阪の特別支援学校、被害なし 三重(伊勢新聞 2018/4/15)
  9. 給食おでんから金属片 水戸(茨城新聞 2021/10/13)

保育園の給食にガラス片 園児の口に・・・調理中混入か(ANN 2019/6/19)

給食にガラス片混入 伊勢の小学校 けが人なし 三重(伊勢新聞 2020/1/23)

  • 給食に出されたひじきそぼろご飯の中からガラス片(長さ約3ミリ、幅約2ミリ)が見つかった。
  • 4年生の女子児童が口に入れたがすぐに吐き出してけがはなかった。
  • 朝に調理師が原材料のひじきを水に戻す作業をしている際、誤って落として割ったオレンジジュースのガラスびんの破片が清掃後も除去しきれず、混入した可能性が高い。

県立学校の給食に異物混入(富山テレビ放送 2020/2/20)

  • 給食で出されたチャンポン麺を食べていたところ、乾燥剤の袋が入っているのを見つけた
  • 乾燥剤はチャンポン麺の材料の干しシイタケの袋に入っていたもので、鍋で煮る際に誤って入ってしまい給食に混ざってしまった

給食に異物混入 ゴム片(伊勢新聞 2018/4/17)

  • 高等部2年の女子生徒が、ゴム破片(長さ約7ミリ、幅約3ミリ)が給食のわかめスープに入っているのを見つけ、担任に報告した。
  • ピーマンを包丁で切っていた際に誤ってゴム手袋も切ってしまい、流し台に残っていた破片がスープの具材に付着したとみられる。ゴム破片が混入していたのは同生徒のみという。

保育園の給食の中に1センチのくぎ 女児が口に入れ気付く けがはなし 沖縄(沖縄タイムス 2020/2/14)

  • 給食のサラダ。くぎを口に入れた4歳女児が異物に気付き、保育士に伝えた。
  • ニンジンを切ったスライサーの一つのくぎが外れていたことが判明
  • 保育所の『給食管理・調理業務マニュアル』を見直し、調理前に加え、調理中、子どもたちが給食を食べる前にも器具を点検するように管理

給食に異物混入か 調理後に刃先の欠損を確認 名護市(沖縄タイムス 2018/10/12)

保育所の給食に包丁の破片混入(NHK徳島NEWS WEB 2020/2/26)

  • 保育所の5歳児のクラスで出された給食の八宝菜を食べた園児が、金属の破片が入っていることに気づいた
  • この金属片は長さ5ミリほどで、保育所の担当者が調理室を調べたところ、給食の調理に使われていた包丁の一部がかけて混入していたことが分かった
  • 園児にけがはなかった
  • 市は「給食に金属片が混入したことは極めて遺憾であり、事実を重く受け止めている。混入の経緯を詳しく調査し、再発防止に向け指導・監督の徹底に努めたい」としている

【九州朝日放送】包丁破片混入疑いで給食のスープ提供中止(2022/05/24)

  • 福岡市の給食センターで、スープに入れるタマネギを切った包丁の刃先が、1ミリほど欠けているのが見つかった。
  • 調理員が食材を切る前後に包丁をチェックした際には気付かなかったが、包丁を洗浄していた別の職員が欠けているのを確認したとのこと。
  • 切ったタマネギは、既に他の食材と一緒に鍋に入れられていたたため、給食センターでは、市内11の中学校でスープの提供を中止し、スープは全て廃棄した。
  • 教育委員会では、調理の前後で気付けなかったことが問題とし、「まめな確認を行うよう指導していく」としている。

給食に金属ネジ混入 松阪の特別支援学校、被害なし 三重(伊勢新聞 2018/4/15)

  • 給食の豚汁を食べていた高等部1年を担当する教員が、金属製のネジ(長さ約1センチ、直径約6ミリ)が口に入ったことに気付いた
  • 教員らが全ての児童と生徒に確認したところ、高等部1年の生徒も同様のネジを口から取り出していたことが判明。豚汁の入った食缶の底からもネジが見つかったという。
  • 食缶の内ぶたに付いていたネジが給食の運搬中に振動で外れて豚汁に入ったとみられる。
  • 委託業者が容器などを点検した際、ネジの緩みを見つけて締め直していたという。

給食おでんから金属片 水戸(茨城新聞 2021/10/13)

  • 小学校で提供された給食の「おでん」に金属片が混入
  • 6年生の担任教諭が給食を食べ終わり、食器の中に沈んでいるのを発見
  • 混入した金属片は「汁物を入れる食缶の取っ手の留め金に付いているワッシャー」
  • 他の器具を点検したが問題はなかった

④人

  1. 給食のスープに白い異物 児童3人が体調不良訴え (ANN 2016/10/04 )
  2. 小学校の給食に“たばこ”混入 保健所が経緯調査(テレ朝news 2015/5/19)
  3. 生駒市の給食にまた異物 何者かが混入させた可能性 生駒署に被害届(産経新聞 2015/12/15)

給食のスープに白い異物 児童3人が体調不良訴え (ANN 2016/10/04 )

【ANN】給食のスープに白い異物 児童3人が体調不良訴え(16/10/05)2016/10/05

給食のスープに白い異物 児童3人が体調不良訴え
[2016/10/05 08:00]
 茨城県つくば市の小学校で給食のスープに白い固形物が混入し、児童3人が体調不良を訴えていたことが分かりました。

 警察によりますと、先月20日につくば市立小野川小学校で、高学年の1クラスに出された給食のスープから塩素のような異臭がすることに教師が気付きました。すでに児童にはスープが配られていて、3人が気分が悪くなるなど体調不良を訴えたということです。学校が調べたところ、スープには白い固形物が入っていましたが、その後に溶けてしまったため、詳しい調査が行われず、何が入っていたのか特定できていません。警察は何者かが異物を混入させた可能性もあるとみて調べています。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000084869.html

小学校の給食に“たばこ”混入 保健所が経緯調査(テレ朝news 2015/5/19)

  • タバコフィルターのDNA検査を実施したところ、納入元の従業員のDNAとほぼ一致
  • 工場内での炊飯後から学校へ配達されるまでの間で発生
  • DNAが一致した従業員は、故意又は過失によるタバコの混入について否定
  • 警察の捜査が行われたが、証拠が不十分で捜査を終了
  • 最終的に異物の混入原因が故意なのか過失なのか、特定することができなかった

小学校の給食に“たばこ”混入 保健所が経緯調査
[2015/05/15 02:15]

 千葉市の小学校の給食のごはんにたばこが混入しているのが見つかりました。保健所などが混入の経緯を調べています。

 千葉市教育委員会によりますと、11日、千葉市稲毛区の千草台東小学校で給食の配膳をしていた5年生の児童がごはんの中にたばこのフィルター1本が入っているのを見つけました。同じころ、6年生のクラスの児童1人がごはんを吐き出し、「ごはんにたばこの葉が入っている」と訴えました。ごはんは千葉県大網白里市の業者が調理して納入していますが、たばこ混入を受け、現在は停止されています。保健所はこの業者に立ち入り調査を行っています。さらに、給食の調達などを取り仕切る「千葉県学校給食会」は、たばこについたDNAの鑑定を専門機関に依頼するなど混入の経緯を調べています。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000050461.html

生駒市の給食にまた異物 何者かが混入させた可能性 生駒署に被害届(産経新聞 2015/12/15)

2.アレルギー

アレルギー事故の問題点(原因)

  • ①製造時の原材料の間違いによる混入
    ・受注者側(納品業者・製造業者)のミス
    ・発注者側(給食施設)のミス
    ・給食施設での調理(原材料投入)のミス
  • ②製品への異物としての混入
  • ③提供時(施設・担当者)の確認ミス

事例

  1. 学校給食でアレルギー 業者がレシピ取り違え 横浜(神奈川新聞 2016/8/30)
  2. 那珂川市立小の3人が給食でアレルギー コロッケ誤発注(西日本新聞 2019/1/12)
  3. 乳製品アレルギーの男児にミルクココア蒸しパン 海老名市 (神奈川新聞2019/06/11 )
  4. 給食の「ふしめん汁」に「そば」が混入(2010/11/19)
  5. アレルギーで女児死亡 担任が確認せずチーズ入り給食渡す(TOKYO MX 2013/01/08 )

学校給食でアレルギー 業者がレシピ取り違え 横浜(神奈川新聞 2016/8/30)

  • 横浜市内にある13の小学校で、給食として出された、脱脂粉乳が入ったコロッケを食べた児童17人に乳アレルギーの症状が出て、1人が一時入院
  • 市内の納入業者に、脱脂粉乳などを使用しないように事前に伝えていた
  • しかし、北海道の製造業者がコロッケを調理する際、過去に製造したことのある乳成分入りのものとレシピを取り違えていたことが判明した

那珂川市立小の3人が給食でアレルギー コロッケ誤発注(西日本新聞 2019/1/12)

  • 給食を食べた市立小の児童3人にアレルギー症状が出た。いずれも乳成分に対するアレルギーがあった。うち2年男児が救急車で搬送。呼吸困難など重い症状が出たが、入院はせずに帰宅した。
  • 市教委によると、食材は市学校給食会が一括発注し、全7校が同じメニューだった。その際、全ての野菜コロッケを乳成分なしにする予定だったが、乳成分を含む野菜コロッケで発注してしまったという。

乳製品アレルギーの男児にミルクココア蒸しパン 海老名市 (神奈川新聞2019/06/11 )

  • 市立保育園で、乳製品アレルギーがある男児(5)に乳入りの蒸しパンをおやつとして誤って提供
  • 男児は帰宅後に腹痛や悪寒などを訴え、じんましんを発症し病院に搬送された
  • 同園はアレルギーについて把握しており、男児用の蒸しパンには乳を含んでいない純ココアを使う予定だったが、誤ってミルクココアを使用した。
  • 調理を担当した調理師は「ミルクココアが乳製品ではないと思い込んでしまった」とのこと

給食の「ふしめん汁」に「そば」が混入(2010/11/19)

  • 中学校の学校給食で提供した「ふしめん汁」の中に約10㎝の茶色の麺状のものを調理員が発見
  • 製麺会社が別の日に「そば」を製造したとのこと
  • 同じ材料を使用した松山市の小中学校に、そばアレルギーの症状が出ていないか確認
  • 給食に混入した異物は「そば」と判明
  • 別の日に製造した「そば」と同じ機材で「ふしめん」を干したため、そばが混入した

アレルギーで女児死亡 担任が確認せずチーズ入り給食渡す(TOKYO MX 2013/01/08 )

  • 小学校で5年生の女の子が給食を食べた後に体調不良を訴えおよそ3時間後に死亡
  • 死因はアレルギー反応によるショック死
  • 学校ではアレルギーを把握し、乳製品を除いた給食を専用の黄色いトレーに乗せて提供
  • 女の子がおかわりを希望した際、担任の男性教諭が誤ってチーズ入りのチヂミを渡していた

3.牛乳

事例

  1. 東京と神奈川の小中学校で「牛乳の味がおかしい」 (ANN 2014/04/23 )
  2. 給食の牛乳に“異臭”新宿区で児童ら1300人訴える(ANN 2017/09/27 )
  3. 学校給食牛乳に洗浄液混入 茨城4市町の計7校 (茨城新聞 2018/4/20)
  4. 給食牛乳に黒い粒(読売新聞 2018/2/14)
  5. 給食の牛乳に金属部品混入 紙製容器の中でカタカタと音 富山(毎日新聞2021/9/15)

東京と神奈川の小中学校で「牛乳の味がおかしい」 (ANN 2014/04/23 )

東京と神奈川の小中学校で「牛乳の味がおかしい」
[2014/04/24 05:50]

 「給食に出た牛乳の味がおかしい」と東京と神奈川の児童ら800人以上が訴えています。

 川崎市と厚木市の教育委員会によりますと、23日、市内の小中学校32校で、給食の牛乳を飲んだ児童や生徒ら829人が「牛乳の味がおかしい」「苦みを感じる」などと相次いで訴えました。給食に出されたのは、200ミリリットルの紙パック入りの牛乳で、雪印メグミルクが海老名市の工場で22日に製造したものです。具体的な健康被害は報告されていません。また、品川区や大田区の小学校などでも「牛乳の味がいつもと違う」という声があり、都の教育委員会が確認すると、同じ工場の製品でした。雪印メグミルクは「原因を調査中」とコメントしています。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000025659.html

給食の牛乳に“異臭”新宿区で児童ら1300人訴える(ANN 2017/09/27 )

  • 給食の牛乳に“異臭”新宿区で児童ら1300人訴えた
  • 出荷時の検査で異常はなかった
  • 【原因】特定の集乳エリアからの生乳を主に使用していたため、通常と異なると感じた

学校給食牛乳に洗浄液混入 茨城4市町の計7校 (茨城新聞 2018/4/20)

  • 学校給食に出た牛乳について、県内4市町の計7校の児童生徒らが味や色の違和感を訴えたと発表した。
  • 【原因】牛乳の製造過程で、製造業者が誤って洗浄液を混入したことが原因とみられる。

2018年4月20日(金)

学校給食牛乳に洗浄液混入 茨城4市町の計7校
茨城県教委は19日、学校給食で18日に出た牛乳について、県内4市町の計7校の児童生徒らが味や色の違和感を訴えたと発表した。牛乳の製造過程で、製造業者が誤って洗浄液を混入したことが原因とみられる。19日現在、健康被害はない。同日の給食は牛乳の提供を中止した。県教委によると、牛乳は紙パック200ミリリットル入りで龍ケ崎市の「関東乳業」が製造。県南や鹿行地区の15市町村に約6万6千パックを出荷した。児童生徒が18日、「味が薄い」「色が濃い」などと訴え、各教委や同社に苦情が寄せられた。20日からは別の乳業メーカーが提供する。

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15241502927843(リンク切れ)

給食牛乳に黒い粒(読売新聞 2018/2/14)

  • 納入された食材を点検していた調理員が、牛乳に黒い粒が複数混入していることに気付いた
  • 【原因】牛乳瓶への充填を行うラインを冷却及び洗浄する目的に使用していた電解水の貯留タンクの点検及び管理不備により、当該タンク内にステンレス錆が発生し、これが牛乳の充填の際に混入した

給食の牛乳に金属部品混入 紙製容器の中でカタカタと音 富山(毎日新聞2021/9/15)

  • 給食の牛乳1個に直径3センチのステンレス製ワッシャー(座金)2個が混入。牛乳を飲み終えた児童が、紙製容器の中でカタカタと音がするのに気付いて混入が判明した。
  • 【原因】機械点検の際にワッシャーを外したままだったという。機械の上にワッシャーを置いたまま牛乳を製造し、容器内に落ちたとみられる。

給食の牛乳に金属部品混入 紙製容器の中でカタカタと音 富山
毎日新聞 2021/9/15 21:16
 富山県射水市教委は15日、市立小杉小学校(同市戸破)で同日提供された給食の牛乳1個に直径3センチのステンレス製ワッシャー(座金)2個が混入したと発表した。健康被害は確認されていない。牛乳を納入した「とやまアルペン乳業」(富山市)の工場内で混入したとみられる。市教委は再発防止策を確認するまで、同社が市内の小中学校7校に納入する牛乳の提供を見合わせる。

 市教委によると、給食で牛乳を飲み終えた児童が、紙製容器の中でカタカタと音がするのに気付いて混入が判明した。

 ワッシャーは牛乳の製造過程で容器を閉じる機械に取り付けた円盤状の部品で、14日に工場で行われた機械点検の際に外したままだったという。機械の上にワッシャーを置いたまま牛乳を製造し、容器内に落ちたとみられる。市教委に対し、同社は工場に金属探知機を導入すると説明したという。

 県内では6月、富山市の別の業者が製造し、同市内の小中学校などで提供された牛乳を原因とする集団食中毒が発生。約1900人に腹痛などの被害が出た。

https://mainichi.jp/articles/20210915/k00/00m/040/254000c
【中日新聞】牛乳パックから金属部品2個 射水の学校給食 直径3センチ 製造過程で混入か 2021年9月16日 

牛乳パックから金属部品2個 射水の学校給食 直径3センチ 製造過程で混入か
2021年9月16日

 富山県射水市教委は十五日、小杉小学校の給食で出された牛乳パックの中に、ナットの緩みを防止する直径三センチ、厚さ一ミリの平ワッシャー(座金)が二個混入していたと発表した。児童が、この牛乳を飲んだ後に気付いて申し出た。同日午後の時点で体調の異変は確認されていないという。
 市教委によると、同日午後零時四十分ごろ、児童が二百ミリリットル入り牛乳パックをストローで飲んだ後、パックをつぶそうとしたところ中から「カタカタ」と音がし、中身を確認すると五百円玉サイズのワッシャーが二個見つかった。
 納入業者は、とやまアルペン乳業(富山市林崎)。同社は十四日、パックを製造する機械を解体して点検。再び組み立てた際、同じライン上にあった牛乳をパックに詰める機械の上に置いたワッシャーを戻し忘れた。その後、牛乳を入れる作業の振動で落下し、パックに混入したとみられる。
 同社は市内七小中学校に約三千個の牛乳を納入しているが、ほかに混入の報告はない。市教委は、同社が業務改善計画書を提出するまで納入を停止し、県内の別の業者から納入する。
 同社の樋口俊幸社長は、本紙の取材に「児童に本当に申し訳ない。従業員一同、再発防止に努め、危機意識を持って安全安心の牛乳を提供していきたい」と答えた。

https://www.chunichi.co.jp/article/330812
  • 詳細はこちらの記事で別途解説しています

投稿者プロフィール

赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
◆神戸大学農学部畜産学科(昭和61年4月入学)・神戸大学大学院農学研究科(平成4年3月修了)
◆神戸市役所(平成4年4月入庁、平成26年3月退職)
「平成4~13年 保健所等での衛生監視業務(食品衛生・環境衛生・感染症対策)」
「平成14~24年 消費生活センター 技術職員(商品テスト・相談対応支援・事業者指導)」
◆一般社団法人はりまコーチング協会(平成26年4月設立、代表理事就任)
◆食品分野のダブルの専門家としてサポートします
元保健所食品衛生監視員として「食品表示法」をはじめとした食品衛生
元消費生活センター職員として「景品表示法」をはじめとした消費者法務
◆食品関連企業・商工会・給食施設等で研修実績あり(口コミ紹介が多い)