事件の概要

  • 保育所において、おやつとして提供したカステラの敷紙を児童が誤食
  • 5歳児クラスの児童1名と3歳児クラスの児童4名の合計5名の児童の誤食が判明
  • カステラは個包装になっていて、3歳児以上のクラスでは、園児が自分で開封して食べることになっていた
  • 5歳児クラスでは、クラスの職員へ提供時には敷紙を取り除く必要があることを伝え、職員からその旨を児童にも伝えていたが、当該児童がカステラの敷紙を外していなかったことに職員が気付かなかった
  • 3歳児クラスでは、クラスの職員へ敷紙について伝えられておらず、喫食前に職員が児童に対して敷紙を外すことを伝えていなかった
  • 敷紙がついている菓子を提供する場合は、その受け渡し時に職員間での情報共有を徹底し、安全を確認したうえで菓子の提供を行うよう指導するとのこと

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • こういう事故は起こってみて初めて、そういうこともあるのだと気付く事故のような気がします。
  • 子供に対しては何々しなさいと言っても絶対に聞いていない子供がいます。特に3歳や5歳のレベルでは聞いていないということを前提に対応する必要があります。
  • 個包装になっているということですが、事前に紙を外して提供することが大変なら、一斉に紙を外すように行動する方法もあります。
  • ただ、このような失敗体験はある程度積み重ねていくのが生きていく力がつくことに繋がると思うので、紙を少々を食べたところで健康危害に大きく影響しないと思います。と言いながら家庭ではいいかもしれませんが保育所ではダメということになるのでしょうね。
  • このような事例を知っておくだけでも事故防止につながる貴重な行動かもしれません。

大阪市報道発表資料 大阪市立保育所におけるおやつ提供時の誤食について 2023年2月8日

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報道発表資料 大阪市立保育所におけるおやつ提供時の誤食について

2023年2月8日

 大阪市立保育所において、おやつとして提供したカステラの敷紙を、児童が誤食する事案が発生しました。

 このような事態が発生し、児童ならびに保護者の皆様には、大変な迷惑をおかけしたことを深くお詫び申しあげますとともに、市民の皆さまの信頼を損なうことになりましたことを深く反省し、再発防止に取り組んでまいります。

1 事案経過
 令和5年2月8日(水曜日)15時10分頃、ある市立保育所でカステラをおやつとして入所児童に提供しました。各クラスで喫食していたところ、5歳児クラスの児童1名が敷紙を誤食していることに職員が気づき、当該クラスの担任から報告を受けた職員が他のクラスも確認させたところ、3歳児クラスでも誤食があり、合計5名の児童の誤食が判明しました。
 その後、カステラの製造メーカーに誤食による健康被害について問合せ、健康被害がないことを確認し、保護者のお迎えまで通常保育しました。
 現在のところ、帰宅後の健康被害の報告は受けておりません。

2 発生原因
 5歳児クラスにおいては、クラスの職員へ提供時には敷紙を取り除く必要があることを伝え、職員からその旨を児童にも伝えていましたが、当該児童がカステラの敷紙を外していなかったことに職員が気付かなかったことが原因です。
 3歳児クラスにおいては、クラスの職員へ敷紙について伝えられておらず、喫食前に職員が児童に対して敷紙を外すことを伝えられていなかったことが原因です。

3 判明後の対応
 令和5年2月8日(水曜日)に誤食した児童の保護者に対して謝罪をするとともに、当該保育所に入所している児童の全ての保護者に対して、令和5年2月9日(木曜日)に、経過説明を行う予定です。

4 再発防止策
 市立保育所に対して、敷紙がついている菓子を提供する場合は、その受け渡し時に職員間での情報共有を徹底し、安全を確認したうえで菓子の提供を行うよう指導いたします。

https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kodomo/0000592154.html

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

【関西テレビ】園児5人がおやつのカステラの紙を誤って食べる 大阪市立保育所 職員が紙を外して食べるよう伝えず

園児5人がおやつのカステラの紙を誤って食べる 大阪市立保育所 職員が紙を外して食べるよう伝えず
02月09日 00:32

大阪市は、市立の保育所で、園児5人がおやつのカステラの紙を誤って食べていたことが分かったと発表しました。

大阪市によると8日、市立保育所でおやつとして出されたカステラの紙を、5歳児クラスの園児1人と、3歳児クラスの園児4人が誤って食べてしまっていたということです。

カステラは個包装になっていて、3歳児以上のクラスでは、園児が自分で開封して食べていました。

5歳児クラスでは、保育士が紙を外してから食べるように園児に伝えていましたが、誤って1人が食べてしまったことに職員が気付いたということです。

その後、他のクラスでも同様の事態が起きていないか確認したところ、3歳児クラスでは、紙を外して食べるよう職員が園児に伝えておらず、4人が誤って紙を食べたことが分かったということです。

大阪市によると、現時点で体調不良などを訴える園児はいないということです。

大阪市は、「すべての市立保育所に対し注意喚起を行い、再発を防止したい」としています。

https://www.ktv.jp/news/articles/?id=04431

【毎日放送】保育園の園児ら5人が『おやつで提供のカステラの紙』を誤って食べる 健康被害は無し 2023/02/09

保育園の園児ら5人が『おやつで提供のカステラの紙』を誤って食べる 健康被害は無し
大阪
2023/02/09 08:40

最新ニュース

おやつとして提供したカステラについていた紙を保育所の園児5人が誤って食べたと大阪市が発表です。園児らに健康被害などはないということです。

大阪市によりますと2月8日、大阪市立保育所でおやつの時間に提供されたカステラの底についていた紙を5歳の園児が誤って食べていることに職員が気付きました。クラスの担任から連絡を受けた職員が他のクラスも確認したところ3歳児のクラスでも4人が誤って食べていたということです。

保育所はすぐにカステラの製造メーカーに健康被害について問い合わせましたが、健康被害に影響がないことを確認し、園児らにも健康被害は出ていないということです。

大阪市によりますと保育所は5歳児のクラスではカステラについている紙を外すよう伝えたものの、園児が紙を外していなかったことに職員が気づかなかったということです。また3歳児のクラスでは園内での情報共有が不十分で、職員が園児に紙を外すことを伝え忘れていたということです。

保育所は誤って食べた園児の保護者に謝罪をするとともに今回の経緯の説明を行うということです。

大阪市は再発防止策として全ての市立保育所に対して紙の付いたお菓子を提供する場合は職員間で情報共有を徹底し、安全か確認したうえで提供するように指導するということです。

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20230209/GE00048254.shtml

投稿者プロフィール

赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
◆神戸大学農学部畜産学科(昭和61年4月入学)・神戸大学大学院農学研究科(平成4年3月修了)
◆神戸市役所(平成4年4月入庁、平成26年3月退職)
「平成4~13年 保健所等での衛生監視業務(食品衛生・環境衛生・感染症対策)」
「平成14~24年 消費生活センター 技術職員(商品テスト・相談対応支援・事業者指導)」
◆一般社団法人はりまコーチング協会(平成26年4月設立、代表理事就任)
◆食品分野のダブルの専門家としてサポートします
元保健所食品衛生監視員として「食品表示法」をはじめとした食品衛生
元消費生活センター職員として「景品表示法」をはじめとした消費者法務
◆食品関連企業・商工会・給食施設等で研修実績あり(口コミ紹介が多い)