事件の概要

  • 中学校の給食の春雨汁に陶器の破片が混入
  • 2年生の男子生徒が春雨汁を口にした際に違和感を感じて吐き出した
  • 陶器片は幅約7ミリ、長さ約12ミリで、汁を入れるおわんの高台部分が破損していたことから、おわんを運ぶ際に割れ、破片が入ったまま汁を注いだとみられる
  • 給食は容器を含めて学校給食センターが提供
  • 教育委員会は、給食の調理業者に対して、給食の配送前に陶器が割れていないか目視で確認させるとともに、子どもたちにも配膳の前にチェックしてもらって再発防止に努めるとのこと

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • 事例があると気付くのですが、こういう異物混入事例が実際にあると、なるほどと思います。
  • 実際にどこで割れたかというのも確かではありませんが、洗浄機の中で割れたものが、たまたま他の容器の中に入るという可能性は低いような気がします。
  • 報道にもあるように「おわんを運ぶ際に割れ」というのですが、教室に運んでいる間に揺れて割れてしまって、重なっている下のおわんに入ったということが考えられますし、汁を入れるときに順番に取り出しているときに割れたかもしれません。
  • しかし、激しく衝撃を与えない限り簡単には割れないでしょうから、もしかすると、すでにひびが入ってたりして、軽い衝撃で割れてしまったことも考えられるかなあと思いました。
  • 再発防止策は①給食の調理業者に対して給食の配送前に陶器が割れていないか目視で確認させる②子どもたちにも配膳の前にチェックしてもらう、の2つがあげられています。なかなか常にそこまで気にかけるのは少し難しいかもしれませんね。
  • 今回は、結構大きな破片だったので気が付きそうな気もしないではないですが、口に入ってしまったことから、口に入る前に気付くという最終関門で防ぐことができなかったことは残念です。
  • 危機管理の視点からは、事故そのものが発生しない=陶器の容器を使用しない(プラスチックや金属)ということになりますが、そのあたりは様々な事情(地域の特産品の陶磁器を給食容器に使うのが特徴?)があるのかもしれません。

「陶器の破片」と「高台が欠けた陶器のおわん」の画像

春雨汁に混入していた陶器片

佐賀新聞の記事の画像をトリミングして引用

高台が欠けた陶器のおわん

佐賀新聞の記事の画像をトリミングして引用

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

【佐賀新聞】江北中の給食に陶器の破片混入 健康被害の報告なし おわんを運ぶ際に割れ? 2022/09/28


江北中の給食に陶器の破片混入 健康被害の報告なし おわんを運ぶ際に割れ?
2022/09/28 18:00

 杵島郡江北町教育委員会は28日、江北中で27日に出された給食の春雨汁に、容器に使っている陶器の破片が混入していたと発表した。生徒1人が違和感を覚えてはき出した。健康被害の報告はないという。

 陶器片は幅約7ミリ、長さ約12ミリ。汁を入れるおわんの高台部分が破損していた。おわんを運ぶ際に割れ、破片が入ったまま汁を注いだとみられる。給食は容器を含めて学校給食センターが提供している。給食は江北小にも提供しているが、混入の報告はない。

 町教委は「心配と迷惑をかけて申し訳ない。再発防止のため、容器の安全確認を洗浄前に加えて搬出前にも行い、児童生徒にも配膳時に注意するよう呼びかける」としている。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/924908

【NHK佐賀 NEWS WEB】中学校の給食に陶器製の食器の破片混入 生徒が口に 江北町 09月28日

佐賀 NEWS WEB

中学校の給食に陶器製の食器の破片混入 生徒が口に 江北町

09月28日 14時44分

江北町の中学校の給食に、食器として使われていた陶器の破片が混入し、生徒が口にしていたことがわかりました。
生徒にけがはなかったということです。

江北町の教育委員会によりますと、27日正午過ぎ、江北中学校の2年生の男子生徒が給食の春雨汁を食べた際、異物を口にして吐き出しました。

確認したところ、異物は1センチほどの陶器の破片でした。

江北中学校では給食のおわんに陶器を使っていて、底の欠けたおわんが見つかったことから、この破片が給食に混入したとみられます。

生徒にけがはなかったということです。

教育委員会は、給食の調理業者に対して、給食の配送前に陶器が割れていないか目視で確認させるとともに、子どもたちにも配膳の前にチェックしてもらって再発防止に努めるとしています。

生徒が陶器の破片を口にしたことについて、江北町教育委員会は「ご心配とご迷惑をおかけしたことをおわびします」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20220928/5080012833.html

日本調理科学会誌「学校給食に「地産地消」の器の文化を!」

※今回の学校がどのような経緯で陶器の食器を使用しているのかは確認していないので、あくまでも参考にということでご了解ください。

J-STAGEトップ/日本調理科学会誌/39 巻 (2006) 3 号/書誌
学校給食に「地産地消」の器の文化を!
近 雅代
福岡女子短期大学

2006 年 39 巻 3 号 p. 244-245
PDFダウンロード
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1995/39/3/39_244/_pdf/-char/ja

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1995/39/3/39_244/_article/-char/ja/

投稿者プロフィール

赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
◆神戸大学農学部畜産学科(昭和61年4月入学)・神戸大学大学院農学研究科(平成4年3月修了)
◆神戸市役所(平成4年4月入庁、平成26年3月退職)
「平成4~13年 保健所等での衛生監視業務(食品衛生・環境衛生・感染症対策)」
「平成14~24年 消費生活センター 技術職員(商品テスト・相談対応支援・事業者指導)」
◆一般社団法人はりまコーチング協会(平成26年4月設立、代表理事就任)
◆食品分野のダブルの専門家としてサポートします
元保健所食品衛生監視員として「食品表示法」をはじめとした食品衛生
元消費生活センター職員として「景品表示法」をはじめとした消費者法務
◆食品関連企業・商工会・給食施設等で研修実績あり(口コミ紹介が多い)