事件の概要

  • 京都の老舗ベーカリー「進々堂」が冷凍パンの賞味期限を改ざん
  • 改ざんした冷凍パンは、ホテルなどに出荷する業務用の4種類の合わせて1000個以上(約100パック)
  • 賞味期限は最大2か月延長
  • 工場で社員2人が賞味期限が迫ったパンの包みを開け、新しい賞味期限を記した包装に入れ直した
  • 2月に複数回改ざんし、翌月に内部通報で発覚
  • 社内調査に対し社員2人は、「コロナで発注が少なく、在庫を抱えていた」と説明
  • 健康被害は確認されていないが、京都市は商品の安全性に問題がなかったか科学的な根拠を提出するよう行政指導
  • 進々堂は、管理体制の刷新と在庫管理システムの導入を図るとともに、社員のコンプライアンス教育を徹底するとのこと

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • 食品表示は事業者が虚偽表示をしないという性善説で成り立っているので、改ざんしようと思えば、いくらでもできてしまう
  • 今回も、もしかしたら会社のために「よかれ」と思ってしたのかもしれないが、逆に自分たちの首を絞めることになっているということを、しっかりと伝える体制にしておく必要がある
  • 在庫の管理体制をHACCP的に管理していれば、不正はできないことになるので、会社の公表資料にもあるような改善を期待している
  • このような改ざんは外部からは分からないいので、内部通報で発覚することが多い
  • 会社ぐるみで改ざんする事業者もあるが、この事例では、翌月の段階で内部通報があったことは、善良な心を持った社員がいたということかな
  • 社員の独断という話も出ているが、そうさせてしまう何かがあったことは会社としての問題でもあり、氷山の一角
  • また、ホテルに卸している業務用のパンということは、ホテルに宿泊したお客さまが被害を受けたことにもなり、ホテルだけではなく消費者をも欺いたことになる
  • 消費者向けの店舗のパンには改ざんがないし、消費者もすぐに忘れるので、営業的にはあっという間に通常に戻るのだろうと思う
  • ちなみに、京都のホテルのホームページをみれば、朝食に提供される進々堂のパンを売りにしているところもある(各ホテルがお詫びのお知らせはするのだろうか?しないかな)

進々堂ホームページ お詫び

HOME>News & Topics
News & Topics
2021.12.02 お知らせ お詫び

令和3年12月1日
株式会社進々堂
代表取締役社長 続木創

お詫び

平素はご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
新聞等で報道されましたとおり、本年2月、京都市伏見区深草西川原町211にある弊社本社工場において、業務用冷凍パン4品約100パックにつきまして、賞味期限の書き換えが行われていたことが内部調査で発覚致しました。
誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。

当該商品の納品先様は全て特定されており、進々堂直営店舗ならびに通販サイト「お取り寄せSHOP」での取り扱い商品についてはルール通りの製造、管理、販売を行っております。皆さま方には多大なご迷惑ご心配をお掛け致しましたこと、心よりお詫び申し上げます。

弊社はこの事態を厳粛に受け止め、管理体制の刷新と在庫管理システムの導入を図るとともに、社員のコンプライアンス教育を徹底して信用の回復に努めて参ります。何卒今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう切にお願い申し上げます。

お問い合わせ先
株式会社進々堂

https://www.shinshindo.jp/news/40ce4cd4e7ba97bcb0ada8c7b93157eee7c6920a.pdf

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

【日テレNEWS】【賞味期限】“冷凍だから大丈夫” 最大2か月延長…老舗パン店が偽装 2021/12/02

【読売テレビ】京都の老舗ベーカリー「進々堂」で冷凍パンの賞味期限改ざん発覚 包装を入れ直しホテルなどで提供 2021/12/02

京都「進々堂」 冷凍パンの賞味期限改ざん

 京都の老舗ベーカリー「進々堂」が、ホテルなどに出荷する冷凍パンの賞味期限を最大で2か月改ざんしていたことがわかった。

 賞味期限が改ざんされたのは、業務用の冷凍パン「セレアルプチ」など4種類の合わせて1000個以上(約100パック)で、賞味期限が最大で2か月延ばされ、ホテルやレストランで客に出された。

 「進々堂」によると、今年2月、工場で社員2人が賞味期限が迫ったパンの包みを開け、新しい賞味期限を記した包装に入れ直したという。翌月、内部通報で明らかになり、2人は「コロナで発注が減り、在庫を抱えていた。冷凍だから大丈夫だと思った」と話したという。

 「進々堂」は、「信用の回復に努めます」とコメントしている。

https://www.ytv.co.jp/press/kansai/125023.html

【関西テレビ】進々堂 パンの賞味期限を偽装して販売 袋に詰め直し…約2カ月期限延ばす コロナで在庫抱えていたか 2021/12/02

進々堂 パンの賞味期限を偽装して販売 袋に詰め直し…約2カ月期限延ばす コロナで在庫抱えていたか12月02日 12:17

京都の老舗ベーカリー「進々堂」が、冷凍パンの賞味期限を、最大およそ2カ月延ばす偽装をして販売していたことが分かりました。

賞味期限が偽装されたのは、「セレアルプチ」など、業務用の冷凍パン4種類、およそ100パックです。

進々堂によると、ことし2月、社員2人が工場で複数回に渡って、賞味期限が迫っていたパンの袋を開け、新しい賞味期限が印字された袋に詰め直したということです。

最大およそ2カ月賞味期限を延ばす偽装がされ、4種類のうち3種類は、京都府や滋賀県のホテルなどに販売されました。

社内調査に対し社員2人は、「コロナで発注が少なく、在庫を抱えていた」と説明したということです。

健康被害は確認されておらず、進々堂は「この事態を厳粛に受け止め、管理体制の刷新を図る」とコメントしています。

https://www.ktv.jp/news/articles/352a3c59_06ec_4693_baca_f51165b2bcaf.html

【MBS】『進々堂』が業務用冷凍パンの賞味期限を偽装…関与の社員「納品計画に合わせるため」(2021年12月2日)2021/12/02

『進々堂』が業務用冷凍パンの賞味期限を偽装…関与の社員「納品計画に合わせるため」

更新:2021/12/02 17:28

 京都の老舗ベーカリー「進々堂」が、業務用の冷凍パンの賞味期限を偽装です。

 賞味期限の偽装があったのは「進々堂」の業務用冷凍パン「セレアルプチ」、「ヨモギバンズ」など4種類・約100パックです。

 進々堂によりますと、今年2月に本社工場(京都・伏見区)で社員2人が数回にわたり賞味期限が迫ったパンの包装を開けて、新しい賞味期限が印字された包装に入れなおし、最長約1か月賞味期限を延ばしていたということです。

 今年3月、内部からの通報で発覚。社内調査に対し社員2人は「納品計画に合わせるため現場の判断でやってしまった」などと話しているということです。

 これまでに健康被害は確認されていないということですが、京都市は商品の安全性に問題がなかったか科学的な根拠を提出するよう行政指導を行っています。

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20211202/GE00041340.shtml

【京都新聞】冷凍パン賞味期限書き換え、進々堂がおわび 京都の老舗 2021年12月3日

冷凍パン賞味期限書き換え、進々堂がおわび 京都の老舗
2021年12月3日 18:07

 業務用冷凍パンの賞味期限の書き換えが判明したパン製造の進々堂(京都市伏見区)は3日までに、自社のホームページに「お詫(わ)び」とする文書を掲出した。

 進々堂によると、書き換えが行われていたのは「セレアルプチ」など業務用冷凍パン4品約100パック。内部調査で発覚したという。

 書き換えのあったパンの納品先はホテルで全て特定されており、直営店舗や通信販売のサイトでの商品については問題はなかったという。

 同社は「社員のコンプライアンス教育を徹底し、信用の回復に努める」としている。

 進々堂のホームページによると、1913(大正2)年の創業の老舗。

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/688218

【産経新聞】京都の老舗ベーカリー「進々堂」が賞味期限を偽装 2021/12/1

京都の老舗ベーカリー「進々堂」が賞味期限を偽装
2021/12/1 23:23

老舗ベーカリー「進々堂」(京都市)が業務用冷凍パンの賞味期限を偽装して販売していたことが1日、同社への取材で分かった。健康被害は確認されていないという。

同社によると、業務用冷凍パンの「ヨモギバンズ」など4種類、約100パックの賞味期限を引き延ばした。

社員2人が2月、本社工場で複数回にわたり賞味期限が迫ったパンの包装を開封し、新しい期限が記された包装に入れ直した。期限を約1カ月延ばしたパンもあったという。

同社のホームページや信用調査会社によると、大正2年4月創業。京都市内にパンの販売店やレストランなど計12店舗を展開し、ホテルなどに向けて業務用冷凍パンも手掛ける。令和2年9月期の売上高は約16億円。経営方針に「お客様第一の徹底」「内部管理の充実」を掲げている。

https://www.sankei.com/article/20211201-APGJRSPRSRJORA5KVK4F4F2GSI/

【ITmedia ビジネスオンライン】進々堂、冷凍パンの賞味期限を最大2カ月書き換え コロナ禍で生産抑制中、「欠品させたくなかった」 2021年12月02日

進々堂、冷凍パンの賞味期限を最大2カ月書き換え コロナ禍で生産抑制中、「欠品させたくなかった」
社員の独断を強調、組織的関与は否定
2021年12月02日 15時17分 公開

 老舗ベーカリー「進々堂」を展開する進々堂(京都市伏見区)は12月2日、社員2人が業務用の冷凍パンの賞味期限を書き換えていたとして謝罪した。社員が独断で、賞味期限を最大2カ月間延ばしていた。同社は今後、QRコードを使った在庫管理システムの導入などで再発防止に取り組む方針。

 同社によると、社員2人は2月、本社工場で賞味期限間近の冷凍パンを開封し、新しい期限を記載したものに再包装する手口を、複数回にわたって繰り返していたという。期限の書き換えは「ヨモギバンズ」など4種類、計100パックに上り、京都市内を中心に、滋賀県、奈良県のホテル・レストラン8カ所に納品されていた。納品先は既に特定済みで「個別におわびとともに、事実関係を報告している」としている。

 3月に内部通報で明らかになり、社員が賞味期限の書き換えを認めた。社員は社内調査に対し「コロナ禍で生産数を抑制している中、注文数が増え、欠品させたくなかった」と話しているという。同社も社員の証言などを基に内部調査を進めていたものの、前任の責任者が調査の一部を放置。新たに着任した責任者が調査をまとめ、11月に入り、京都市の保健所に連絡した。

 同社は取材に対し、書き換えを「社員の独断」と強調。書き換えも「2月だけ」とし、組織的関与を明確に否定した。事態を受けて10月、書き換えに関わった社員2人をけん責処分に、2人の上司である「管理部長」を兼務していた常務執行役員を、執行役員に降格処分としたことも明らかにした。京都市から食品表示法などに基づく行政処分を受けたとする一部報道については「そのような事実はない」と否定した。

 再発防止に向けては、在庫管理のデジタル化を掲げた。これまで生産した商品は、製造日、出荷期限、廃棄日を記載したシールを包装に貼り、それを社員が目視で管理するというアナログ方式だった。今後は、これらの情報をQRコードで一元管理できるシステムを導入する方針。

 同社は社員のコンプライアンス教育も徹底する方針で「今回の事態を厳粛に受け止め、信用の回復に努める」とコメントしている。

 進々堂は1913年創業の老舗ベーカリー。公式Webサイトによると、京都市内を中心にカフェやレストラン11店舗を展開し、年商は23億円(2019年7月)。従業員数は536人(20年3月)。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2112/02/news113.html

投稿者プロフィール

赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
◆神戸大学農学部畜産学科(昭和61年4月入学)・神戸大学大学院農学研究科(平成4年3月修了)
◆神戸市役所(平成4年4月入庁、平成26年3月退職)
「平成4~13年 保健所等での衛生監視業務(食品衛生・環境衛生・感染症対策)」
「平成14~24年 消費生活センター 技術職員(商品テスト・相談対応支援・事業者指導)」
◆一般社団法人はりまコーチング協会(平成26年4月設立、代表理事就任)
◆食品分野のダブルの専門家としてサポートします
元保健所食品衛生監視員として「食品表示法」をはじめとした食品衛生
元消費生活センター職員として「景品表示法」をはじめとした消費者法務
◆食品関連企業・商工会・給食施設等で研修実績あり(口コミ紹介が多い)