- 2人1組で運ぶ重さ約10キロの食缶を相手が不在のため、小五男児が1人で運搬し、バランスを崩して転倒
- 約90度の高温のみそ汁を脚にこぼして全治6カ月のやけどを負い、痕が残った
- 学校や市教育委員会が配膳の際に教職員を配置したり、必ず2人一組で運ぶよう生徒に周知徹底せず、安全管理を怠ったと主張し、792万円の損害賠償を求めて提訴
- さいたま地裁は、学校側が事故防止の注意義務を怠ったと認定し、市に297万円の賠償を命じた
- 市は判決を受け入れ、控訴せず、保険金359万2632円を支払った
【埼玉新聞】全治6カ月のやけど、痕が残る…当時小5の男子生徒、給食運び転倒 高温みそ汁を脚にこぼす 加須市を提訴 2019年7月20日(土)
2019年7月20日(土)
全治6カ月のやけど、痕が残る…当時小5の男子生徒、給食運び転倒 高温みそ汁を脚にこぼす 加須市を提訴
加須市の中学1年の男子生徒(13)が市立騎西小5年生だった2017年、高温のみそ汁が入った食缶を運搬中に転倒して脚にやけどを負ったのは、学校側が安全配慮を怠ったのが原因として、19日、市を相手取り慰謝料など約790万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。訴状などによると、男子生徒は17年6月6日、騎西小学校で、給食当番として2人一組で運ぶことになっていた約10キロの食缶を、相手の生徒が委員会活動で不在だったため1人で運搬していたが、バランスを崩して転倒。約90度の高温のみそ汁を脚にこぼして全治6カ月のやけどを負い、痕が残ったとしている。
生徒側は、学校や市教育委員会が配膳の際に教職員を配置したり、必ず2人一組で運ぶよう生徒に周知徹底せず、安全管理を怠ったと主張している。
会見した男子生徒の父親(50)は「市教委に詳細な調査を求めたが全く応じてくれず、正式な謝罪もない。息子は『何で僕がこんなひどい目に遭わないといけないのか』と言っていた」と説明。「体育の授業で短パンをはくと、やけどが見えてしまう。多感な時期であり、やけどの痕がいじめにつながらないか心配」と話した。
加須市学校教育課は「訴状が届いていないのでコメントは差し控えるが、誠意を持って対応していきたいと考えている」としている。
https://www.saitama-np.co.jp/news/2019/07/20/03_.html
【埼玉新聞】給食準備中に転倒、高温みそ汁でやけど…当時小5の生徒に297万円 地裁、埼玉・加須市に賠償命令 2021年6月26日(土)
給食準備中に転倒、高温みそ汁でやけど…当時小5の生徒に297万円 地裁、埼玉・加須市に賠償命令
加須市の男子中学生が市立騎西小5年生だった2017年6月、高温のみそ汁が入った食缶を運搬中に転倒して脚にやけどを負ったのは学校側が安全配慮を怠ったのが原因として、市を相手取り慰謝料など約792万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、さいたま地裁で開かれ、斎藤清文裁判長(代読・沖中康人裁判長)は市に約297万円の支払いを命じた。
判決理由で斎藤裁判長は、給食当番として2人一組で運ぶルールになっていた約10キロの食缶を、相手の生徒が委員会活動で呼び出されたため1人で運んだ点について「(男子生徒に)落ち度はなく、過失相殺の対象ではない」と生徒側の責任は認められないと説明。食缶を1人で運んだ結果、約90度の高温のみそ汁を脚にこぼして全治6カ月のやけどを負い、合わせて手のひら4倍以上の痕が残っていて、後遺障害等級では「12級(労働能力喪失率14%)に相当する」と、同14級を主張した市側の訴えを退けた。
判決後、取材に応じた男子生徒の父親(52)は「判決は妥当だと思っている。市側の過失が認められて、安堵(あんど)している」と語った。父親は事故後から市教育委員会からの正式な謝罪がないことに加え、再三の詳細調査の求めに応じないなど、改めて市側の対応を問題視した。
加須市学校教育課は「判決文が届いていておらず、確認できないので、現段階ではコメントを控えるが、判決文が届いたら誠意を持って対応したい」と述べ、詳細調査を行わなかった理由については「事故直後から調査していて、事実確認ができたことと再発防止策を講じた」と話した。
https://www.saitama-np.co.jp/news/2021/06/26/06_.html
【埼玉新聞】給食運搬中、みそ汁で男子児童がやけど 埼玉・加須市、控訴せず全額の支払いを完了 市長「改めておわび」2021年7月17日(土)
2021年7月17日(土)
給食運搬中、みそ汁で男子児童がやけど 埼玉・加須市、控訴せず全額の支払いを完了 市長「改めておわび」加須市の小学校で2017年6月、給食運搬中に5年生の男子児童=当時=がやけどを負った事故で、市は16日、保険金359万2632円を支払ったと発表した。
男子児童は、廊下で1人で丸食缶を運んでいるときにバランスを崩し、丸食缶に入っていたみそ汁が左膝下部分と左太もも裏側にかかり、やけどを負った。市を相手に損害賠償を求めて提訴し、6月25日にさいたま地裁は一部の支払いを命じる判決を出した。
市は判決を受け入れ控訴せず、全額の支払いを完了した。大橋良一市長は「原告の方に改めておわびするとともに、充実した学校生活を送れることを祈念します。改めて安心安全な環境整備に努めてまいります」とのコメントを発表した。
https://www.saitama-np.co.jp/news/2021/07/17/08_.html
投稿者プロフィール
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◆神戸大学農学部畜産学科(昭和61年4月入学)・神戸大学大学院農学研究科(平成4年3月修了)
◆神戸市役所(平成4年4月入庁、平成26年3月退職)
「平成4~13年 保健所等での衛生監視業務(食品衛生・環境衛生・感染症対策)」
「平成14~24年 消費生活センター 技術職員(商品テスト・相談対応支援・事業者指導)」
◆一般社団法人はりまコーチング協会(平成26年4月設立、代表理事就任)
◆食品分野のダブルの専門家としてサポートします
元保健所食品衛生監視員として「食品表示法」をはじめとした食品衛生
元消費生活センター職員として「景品表示法」をはじめとした消費者法務
◆食品関連企業・商工会・給食施設等で研修実績あり(口コミ紹介が多い)
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