事件の概要

  • 学校給食センターで中学校の給食のカレースープを5校2000食分調理
  • スパイスを変更して、いつもの分量で調理したところ、辛口になったことに、栄養士が検食で気づいた
  • アレルギーへの配慮で牛乳や卵が使えないので、砂糖やケチャップで辛さをやわらげようとしたが効果はなかった
  • センターは各中学校にその事実を伝え、辛い状態のスープカレーを提供したが、提供された5校のうち2校の校長は自ら検食した上で「無理して食べなくてもいい」と生徒に伝えるなどの措置を取った
  • いつもより、残量が多かったとのこと
  • スパイスを変更したのは価格面などを考慮した措置とのこと

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • 味のバリエーションが多いカレー粉ならではのこともしれませんね
  • 報道で保護者から苦情が来たのは、生徒に伝えていない学校があったということでしょうか。5校のうち2校では校長が伝えたそうですが、その他の学校では伝えずにそのまま提供したのかもしれませんね。それが、苦情につながったとしたのなら、提供前に伝えておけばよかったということになるのかも。
  • 「カレー粉を変更したら辛くなってしまったので無理な生徒は食べなくてもよい」と伝えておけば、ネタにはなれども苦情にはならなかったのかもしれません。中学生ぐらいだったら、「ほんま、から~~」とかいいながら食べてそうな気がします。
  • 現場にとっては、想定外だったのでしょう。このようなニュースはすべての学校で共有して、「変更する原材料によっては大きく味が変わって苦情になることもある」ということを知ってもらう機会になればと思います。

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

【ANN】“辛すぎるカレー”中学校の給食に…食べ残し続出(2022年9月1日)2022/09/01

  • 【YouTube】https://youtu.be/caLcQiB2sM8(リンク切れ)

“辛すぎるカレー”中学校の給食に…食べ残し続出[2022/09/01 09:37]

 問題となったのは先月29日、仙台市にある5つの中学校の給食で出されたスープカレーです。

 保護者:「『給食のカレーがいつもより辛かった』と子どもが言っているんですが、どうなっているんですか?」

 いつもと違うカレースパイスを使用したのに、それまでのスパイスと同じ分量で作ったところ、普段より辛い仕上がりになってしまったということです。

 栄養士が検食した際、辛すぎることに気付きましたが、アレルギーへの配慮から、牛乳や卵が使えず、ケチャップや砂糖で辛さをやわらげようとしましたが、あまり効果はありませんでした。

 辛くて食べられない生徒がいたためか、普段よりも残った量は多かったということです。

(「グッド!モーニング」2022年9月1日放送分より)

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000266897.html(リンク切れ)

【河北新報】給食カレーが辛口に スパイスの分量誤る ケチャップ投入しても甘くならず 仙台・泉 2022年8月30日

給食カレーが辛口に スパイスの分量誤る ケチャップ投入しても甘くならず 仙台・泉
2022年8月30日

 仙台市泉区の5中学校などで26日、変更したスパイスの分量を誤り普段の給食より辛口のスープカレーが提供された。市教委によると、食後に不調を訴える生徒はいなかったが、残食は普段よりも多かったという。

 調理したのは泉区の市野村学校給食センターで、約2000食を用意した。普段使っていたスパイスが変更になり、同じ分量で異なるスパイスを使用したところ、辛口に仕上がってしまったという。

 学校給食は、食物アレルギーのある子どもたちの誤食を防ぐため、事前に決めた食材以外は使えない。このため辛さを和らげる牛乳などが使えず、使用可能なケチャップなどで辛さを抑えようと試みたがあまり効果はなかった。

 市教委によると、校長が「無理に食べないように」と生徒たちに呼びかけた学校もあった。市野村学校給食センターの担当者は「今後このようなことがないようにしたい」と話した。

https://kahoku.news/articles/20220830khn000030.html(リンク切れ)

【東北放送】給食で“辛すぎるカレー”を提供 学校「無理して食べなくてもいい」で食べ残し増 仙台 2022年8月31日(水)


給食で“辛すぎるカレー”を提供 学校「無理して食べなくてもいい」で食べ残し増 仙台 
国内
2022年8月31日(水) 14:23

仙台市の給食センターで、スープカレーの辛さが普段よりかなり辛い状態となり、そのまま市内5つの中学校に給食として提供されたことが分かりました。
学校給食センターでの調理時にいつもと異なるカレースパイスを使用したために起きたミスで、辛くて食べられない生徒がいたためか、いつもより残った量は多くなったということです。

仙台市教育委員会によりますと、8月26日、仙台市泉区の七北田、将監、南光台、向陽台、鶴が丘の各中学校の給食で提供されたスープカレーが、普段よりかなり辛い状態になりました。調理をしたのは泉区の野村学校給食センターで、いつもと異なる粉末のカレースパイスを使用したのに、それまで使用していたスパイスと同じ分量で調理したところ、仕上がりが「かなり辛い状態」になってしまったということです。センターの栄養士が検食して気付き、食物アレルギーへの配慮からケチャップなど使用しても差し支えない食材で、辛さを和らげようと試みましたが、あまり効果はなかったということです。
このため、センターは各中学校にその事実を伝え、辛い状態のスープカレーを提供しました。提供された5校のうち2校の校長は自ら検食した上で「無理して食べなくてもいい」と生徒に伝えるなどの措置を取りました。食べた生徒の体調に変化はありませんでしたが、いつもより残った量は多くなってしまったということです。
市教委は、スパイスの変更は価格面などを考慮した措置としていて「再発防止に努める」と話しています。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tbc/139138?display=1(リンク切れ)

投稿者プロフィール

赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
◆神戸大学農学部畜産学科(昭和61年4月入学)・神戸大学大学院農学研究科(平成4年3月修了)
◆神戸市役所(平成4年4月入庁、平成26年3月退職)
「平成4~13年 保健所等での衛生監視業務(食品衛生・環境衛生・感染症対策)」
「平成14~24年 消費生活センター 技術職員(商品テスト・相談対応支援・事業者指導)」
◆一般社団法人はりまコーチング協会(平成26年4月設立、代表理事就任)
◆食品分野のダブルの専門家としてサポートします
元保健所食品衛生監視員として「食品表示法」をはじめとした食品衛生
元消費生活センター職員として「景品表示法」をはじめとした消費者法務
◆食品関連企業・商工会・給食施設等で研修実績あり(口コミ紹介が多い)