事件の概要

  • 保育園の118名(園児92名、職員26名)のうち、28名(園児15名、職員13名)が食中毒症状
  • 共通食品は、保育園の給食施設が提供した食事に限られており、患者からカンピロバクターが検出されたため、保育園の給食施設を原因施設とする食中毒と断定し、使用停止処分
  • 原因食品は特定されていないが、原因となった給食のメニュー➡(主な献立)ミートローフ(鶏肉)、きのこごはん、ほうれんそうのおひたし、味噌汁

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • 喫食2日後から症状が出ているという遅い発症はカンピロバクターの特徴です(3日後以降と遅い)
  • 原因食品は特定されていませんが、メニューに鶏肉を使ったミートローフが提供されていることから、加熱不足によるものと考えられます。もしくは、生の鶏肉をさわってからの2次汚染の可能性もあります。
  • なかなか、集団食中毒は発生しませんが、鶏肉はしっかり加熱しましょう、手も洗いましょう、ということです。
  • この事例を聞いて、しっかり反面教師にしてください。

千葉県 報道発表資料 食中毒の発生について(令和4年11月2日)

千葉県
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令和4年度食中毒の発生について(報道発表一覧)

https://www.pref.chiba.lg.jp/eishi/shokuchuudoku/houdou/04index.html
発表日喫食者数患者数原因施設原因食品原因物質行政措置
11月2日118名28名給食施設当該施設で提供された食事カンピロバクター使用停止3日間(令和4年11月2日から11月4日まで)

食中毒の発生について(令和4年11月2日)

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食中毒の発生について(令和4年11月2日)

発表日:令和4年11月2日
健康福祉部衛生指導課


概要

 令和4年10月25日(火曜日)午前11時半頃、八千代市役所子ども保育課から「八千代市内の保育園で感染性胃腸炎が集団発生している」旨の通報が習志野保健所にあり、調査を開始した。

 調査の結果、八千代市内の保育園「八千代市立高津南保育園」の園児及び職員のうち、10月20日(木曜日)の給食を喫食した118名中28名が、下痢、腹痛、発熱等の症状を呈し、18名が医療機関を受診していたことが判明した。

 患者に共通する食品は、当該保育園の給食施設が提供した食事に限られており、患者の便から食中毒の病因物質であるカンピロバクターが検出されたこと、患者の発症状況がカンピロバクターによるものと一致したこと、患者を診察した医師から食中毒患者等届出票が提出されたことから、本日、習志野保健所長は、当該保育園の給食施設を原因施設とする食中毒と断定し、使用停止処分を行った。

 なお、患者は全員回復している。


1 喫食者数
118名(園児92名、職員26名)

2 患者数
28名
(内訳)
 園児:男性 7名(5~6歳) 女性 8名(5~6歳)
 職員:男性 1名(34歳) 女性 12名(24歳~60歳)

3 受診状況
 医療機関受診 18名(園児12名、職員6名)、入院患者なし

4 主な症状
下痢、腹痛、発熱

5 発症日時
10月22日(土曜日)午後8時頃から

6 原因施設
所在地:八千代市高津390-278
設置者:八千代市
施設名:八千代市立高津南保育園
業 種:集団給食施設

7 原因食品
10月20日(木曜日)に当該保育園の給食施設が提供した食事
(主な献立)ミートローフ(鶏肉)、きのこごはん、ほうれんそうのおひたし、味噌汁

8 病因物質
カンピロバクター

9 行政措置 
使用停止3日間(令和4年11月2日から11月4日)

https://www.pref.chiba.lg.jp/eishi/press/r041102.html

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

【千葉日報】保育園で食中毒 カンピロバクター検出 給食食べた園児・職員計28人が症状 八千代 2022年11月3日

保育園で食中毒 カンピロバクター検出 給食食べた園児・職員計28人が症状 八千代
2022年11月3日 05:00

 千葉県は2日、八千代市高津の市立高津南保育園で給食を食べた5~6歳の園児15人と24~60歳の職員13人が発熱などの症状を訴え、16人の便から食中毒の原因となる「カンピロバクター」が検出されたと発表した。習志野保健所は給食が原因の食中毒と断定し、保育園の給食施設を2日から3日間の使用停止処分とした。全員回復しているという。

 県衛生指導課によると、園児と職員計118人が10月20日、鶏肉のミートローフ、きのこご飯、みそ汁などの給食を食べていた。

http://www.chibanippo.co.jp/news/national/993738

【読売新聞】保育園給食で食中毒、「ミートローフ」食べた園児ら28人に下痢症状…カンピロバクター検出 2022/11/03

保育園給食で食中毒、「ミートローフ」食べた園児ら28人に下痢症状…カンピロバクター検出
2022/11/03 14:35

 千葉県は2日、八千代市の市立高津南保育園で給食を食べた園児や職員計28人が下痢などの症状を訴え、そのうち16人から食中毒菌のカンピロバクターが検出されたと発表した。いずれも回復しているという。

 県によると、園児らは10月20日、鶏肉を使ったミートローフなどを食べ、22日夜から5~6歳の園児15人と24~60歳の職員13人が下痢や発熱の症状を訴えた。習志野保健所は11月2日から3日間、給食施設に対し食事の提供を停止する処分にした。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221103-OYT1T50076/

投稿者プロフィール

赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
◆神戸大学農学部畜産学科(昭和61年4月入学)・神戸大学大学院農学研究科(平成4年3月修了)
◆神戸市役所(平成4年4月入庁、平成26年3月退職)
「平成4~13年 保健所等での衛生監視業務(食品衛生・環境衛生・感染症対策)」
「平成14~24年 消費生活センター 技術職員(商品テスト・相談対応支援・事業者指導)」
◆一般社団法人はりまコーチング協会(平成26年4月設立、代表理事就任)
◆食品分野のダブルの専門家としてサポートします
元保健所食品衛生監視員として「食品表示法」をはじめとした食品衛生
元消費生活センター職員として「景品表示法」をはじめとした消費者法務
◆食品関連企業・商工会・給食施設等で研修実績あり(口コミ紹介が多い)