事件の概要

  • 6年生の児童が給食の「鮭そぼろご飯」に数ミリの金属片のようなものが混入しているのを発見し、食べずに担任に報告
  • 小学校では、給食のおかずは校内で調理しているが、米飯は委託業者から納入されていて、この日の「鮭そぼろご飯」は業者から納入されたもの
  • 後日調査結果として、異物は「アルミニウム、ケイ素、鉄、銅などを含む金属」で、原因は「老朽化した炊飯釜の一部が剥離した」と公表
  • 再発防止策として、「炊飯釜の再加工・買い換えと定期点検の徹底」をあげた

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • 原因は「老朽化した炊飯釜の一部が剥離」と公表されましたので、内釜が経年劣化により傷んで、表面がはがれたのだと思います(家庭の炊飯器の内釜のフッ素樹脂の剥がれと似ているかも)。
  • 内釜の色にもよりますが、意識して目視確認点検しないと、なかなか発見しにくいのではないでしょうか。
  • 数ミリの金属片なので、もしかすると、もっと小さい金属片が混入していて、食べられていた可能性はあると思います。
  • 業者に委託していた場合は、調理設備等の状態を直接確認するところまではしていない可能性もあり、自主点検に任せているのが実情ではないかと思います。このあたりは、外注先での異物混入がよく報道されているので、外注のリスクかもしれません。

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

【テレビ新広島】給食に金属片混入 老朽化した炊飯釜の剥離が原因 広島・呉市

  • 【YouTube】https://youtu.be/kHAlU3uWseI(リンク切れ)

給食に金属片混入 老朽化した炊飯釜の剥離が原因 広島・呉市
12/12(月)

呉市の小学校で給食にアルミ箔のような金属片が入っていた問題で、呉市は12日老朽化した炊飯釜の一部が剥離したことが原因だったことを明らかにしました。

この問題は先月22日、呉市立横路小学校で、6年生の児童が給食に出された「鮭そぼろご飯」にアルミ箔のような金属片が混入していることに気づいたものです。
この日、健康被害は訴えた児童はいませんでした。
この小学校ではおかずは校内で調理していましたが、白米は委託業者から仕入れていてこの日の「鮭そぼろご飯」の白米も業者から納入されたものでした。

呉市は、12日「老朽化し炊飯釜の一部が剥離した」と原因を公表しました。再発防止策として炊飯釜の再加工や買い替えと定期点検をあげていて、今後は炊飯釜の再加工が完了する3学期からこれまでの炊飯業者からの仕入れを再開する予定です。
また先月24日に発生した呉市立広小学校の給食への金属片混入に関しては、校内の調理場の緊急点検を済ませ安全が確認されたとして調理を再開しています。

https://www.tss-tv.co.jp/tssnews/000017515.html(リンク切れ)

【中国放送】小学校給食「鮭そぼろご飯」に金属片… 原因は「炊飯釜の老朽化」 広島県呉市が発表 2022年12月12日

小学校給食「鮭そぼろご飯」に金属片… 原因は「炊飯釜の老朽化」 広島県呉市が発表
国内
2022年12月12日(月) 13:48

広島県呉市は、市内の小学校で11月22日、給食に属片のようなものが混入していたのが見つかった件で、12日、原因は「炊飯釜の老朽化」だったと発表しました。

呉市によりますと、横路小学校で、11月22日、6年生の児童が給食の「鮭そぼろご飯」に数ミリの金属片のようなものが混入しているのを見つけました。児童は給食を食べずに担任に報告し、校長が校内放送で「鮭そぼろご飯」を食べないように、全校児童に指示をし、健康被害を訴える児童はいませんでした。

小学校では、給食のおかずは校内で調理していましたが、米飯は市内の委託業者から納入されていて、この日の「鮭そぼろご飯」も業者から納入されたものでした。

呉市は12日、異物は「アルミニウム、ケイ素、鉄、銅などを含む金属」だったとして、原因は「炊飯釜の老朽化」と公表。再発防止策として、「炊飯釜の再加工・買い換えと定期点検の徹底」をあげました。

米飯は11月25日からは従来とは別の業者から調達していたということですが、炊飯釜の再加工などが完了する3学期から、従来の業者からの調達する予定だということです。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rcc/227974?display=1

【中国放送】小学校給食に異物混入 「鮭そぼろご飯」に金属片 6年児童が発見し報告 広島県呉市 2022.11.22

2022.11.22 18:51
小学校給食に異物混入 「鮭そぼろご飯」に金属片 6年児童が発見し報告 広島県呉市

広島県呉市は22日、市内の小学校で、給食に金属片のようなものが混入していたと発表しました。これまでに児童への健康被害は報告されていないということです。

給食への異物混入が発生したのは、呉市立横路小学校の6年生のクラスです。呉市によりますと、22日午後0時半ごろ、6年生の児童が給食の「鮭そぼろご飯」に数ミリの金属片のようなものが混入しているのを見つけました。児童は給食を食べずに担任に報告し、校長が校内放送で「鮭そぼろご飯」を食べないように、全校児童に指示をしたということです。

小学校では、給食のおかずは校内で調理しているということですが、米飯は市内の委託業者から納入されていて、この日も「鮭そぼろご飯」は業者から納入されたものだったということです。

小学校は全校児童あわせて、約780人ということですが、健康被害を訴える児童はなく、学校は全児童の保護者に対してお詫びの文書を配布したということです。

市は業者に対して異物の特定と混入経路の確認を指示し、職員が委託業者の調理場を確認するとしています。

https://iraw.rcc.jp/topics/articles/10310(リンク切れ)

投稿者プロフィール

赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
◆神戸大学農学部畜産学科(昭和61年4月入学)・神戸大学大学院農学研究科(平成4年3月修了)
◆神戸市役所(平成4年4月入庁、平成26年3月退職)
「平成4~13年 保健所等での衛生監視業務(食品衛生・環境衛生・感染症対策)」
「平成14~24年 消費生活センター 技術職員(商品テスト・相談対応支援・事業者指導)」
◆一般社団法人はりまコーチング協会(平成26年4月設立、代表理事就任)
◆食品分野のダブルの専門家としてサポートします
元保健所食品衛生監視員として「食品表示法」をはじめとした食品衛生
元消費生活センター職員として「景品表示法」をはじめとした消費者法務
◆食品関連企業・商工会・給食施設等で研修実績あり(口コミ紹介が多い)