事件の概要

  • 富山県高岡市の小学校で給食に出された「わかめごはん」の中に金属片が入っているのを児童が発見
  • 児童が口に入れる前に気づいたので健康被害なし
  • 「わかめごはん」は高岡市内の16の小中学校の給食で提供
  • 他からは混入の報告なし
  • ご飯は業者が納入したもの
  • 金属片は長さ25ミリ・幅3ミリのアーチ状
  • 納入業者は「ご飯をほぐす機械のベアリングの一部が破損していて、その金属片が混入した」と報告
  • 当該小学校は保護者に説明とおわびの緊急連絡メールを送信した
  • 高岡市教育委員会は「業者や各学校、共同調理場で機械の点検を徹底し、再発防止に取り組んでいきたい」とのこと

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • 業者から納入された「ごはん」に異物が混入する事例は時々ニュースになっている
  • 外注したときのリスク
  • 機械・調理器具からの部品の脱落や劣化による異物混入は比較的多い学校給食での異物混入事例
  • 調理器具の使用前・使用後の点検が重要
  • 劣化していないか、パッキン等を定期的に点検交換しているかというのもポイント
  • 学校の調理場では人の目につくボリュームであり、点検もある程度されているので、気づくことができるが、業者納入の場合は、大きな機械で自動的に製造しているので分かりにくい
  • 金属探知機を使うのも難しい
  • 機械の使用前と使用後の部品の点検と定期的な点検が事故防止のためのポイント
  • 金属片は1個だけだったが、その金属に付着している「さび」などの細かい異物は混入してしまって気づかずに食べられている可能性もあると思う

※金属片(高岡教育委員会提供)の画像は富山新聞から引用しトリミングしたもの

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

【チューリップテレビ】給食のわかめごはんに金属片 2021年9月9日

給食のわかめごはんに金属片
社会
2021年9月9日

8日、高岡市の小学校で出された給食のわかめごはんに、
金属片が混入していました。
児童はこの金属片を口にしておらず、けがはありませんでした。

高岡市教育委員会によりますと8日、
高岡市の南条小学校で給食に出された「わかめごはん」の中に、
金属片が入っているのを児童が見つけました。

この「わかめごはん」は、
高岡市内の16の小中学校の給食で出されましたが、
金属片が見つかったのは児童1人のごはんからのみでした。

児童は金属片を口にする前に気づいたためけがはなく、
またほかに体調不良を訴えている児童はいないということです。

市教委によると金属片は、
ご飯をほぐす機械のベアリングが破損したもので、
市教委は業者や調理施設に設備の再点検を要請しています。

https://www.tulip-tv.co.jp/news/news_detail.html?nid=5953&dd=20210909&page=2&arch=1

※リンク先にニュース動画あり

【富山テレビ】給食のご飯に金属片混入 高岡市の小学校 児童にけがはなし 2021年9月9日

給食のご飯に金属片混入 高岡市の小学校 児童にけがはなし
富山テレビ
地域
2021年9月8日 水曜 午後9:00

高岡市の小学校で出された給食のご飯に、金属片が混入していたことが分かりました。児童にケガはありませんでした。

高岡市によりますと、高岡市の南条小学校で8日の給食に出された「わかめごはん」の中に、金属片がはいっているのを児童が見つけました。

児童は、金属片を口に入れておらず、ケガはありませんでした。

また、他に体調不良を訴える児童もいませんでした。

見つかった金属片は長さがおよそ2.5センチで、市の調査によりますと、わかめご飯を調理する際にご飯をほぐす機械のベアリングの一部が破損したものだとわかりました。

南条小学校では、全ての保護者に対して緊急メールで知らせる一方、市の教育委員会は給食の調理器具の安全点検を徹底するよう調理施設に対し通知しました。

https://www.fnn.jp/articles/-/236370

※リンク先にニュース動画あり

【富山新聞】高岡・南条小給食に金属片 25ミリ、口に入れる前 2021年9月9日

高岡・南条小給食に金属片 25ミリ、口に入れる前

社会
2021/9/9 05:00

 高岡市教委は8日、南条小の同日の給食で提供したわかめご飯に、金属片が混入していたと発表した。児童が口に入れる前に見つけ、けがはなかった。同校で健康被害は確認されていない。

 市教委によると、金属片は長さ25ミリ、幅3ミリのアーチ状だった。午後0時40分ごろ、給食中の児童が食器に入っていた金属片を見つけ、教員に報告した。

 市によると、食材納入製造業者で調理時、ご飯をほぐす際に使用する機械のベアリングが一部破損し、混入したとみられる。同じ業者のわかめご飯は市内の小中学校、義務教育学校の計16校で提供されていたが、他校から異物混入の報告はなかった。南条小は保護者に説明とおわびの緊急連絡メールを送信した。

 市教委学校教育課の杉山智充課長は「業者や各学校、共同調理場で機械の点検を徹底し、再発防止に取り組んでいきたい」と話した。

https://www.hokkoku.co.jp/articles/tym/520634

【北國新聞】学教給食に金属片混入 高岡・南条小 健康被害なし 2021年9月8日

学教給食に金属片混入 高岡・南条小 健康被害なし
2021/9/8 20:00

 高岡市教委は8日、南条小の学校給食に長さ2・5センチ、幅3ミリの金属片が混入していたと発表した。わかめご飯に金属片が入っているのを、児童が見つけて教員に報告した。生徒は口に入れておらず、健康被害はない。

 市教委によると、納入業者が調理する際、ご飯をほぐす機械のベアリングの一部が破損し、混入したという。

 南条小は、児童の保護者に説明とおわびの緊急連絡メールを行った。市教委は再発防止を図るため、納入業者や学校調理場などに対し安全点検を徹底するように促した。

https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/520327

【NHK富山 NEWS WEB】高岡市の小学校で給食に金属片が混入 児童にけがなし 2021年9月9日

富山 NEWS WEB

高岡市の小学校で給食に金属片が混入 児童にけがなし

09月09日 13時15分

高岡市の小学校で8日、給食に2.5センチほどの金属片が入っているのが見つかりました。

児童は口に入れる前に気づいたため、けがなどはありませんでしたが、市は給食の納入業者で機械の一部が混入したとみて、安全管理を徹底していきたいとしています。
高岡市教育委員会によりますと、8日に高岡市の南条小学校で給食で出された「わかめごはん」の中に金属片が混入しているのを児童1人が見つけました。
金属片は、長さ2.5センチほど厚さ1ミリほどの輪っかの一部で、児童は口に入れる前に気づき、けがなどはありませんでした。
この「わかめごはん」は、南条小学校を含む高岡市内の16の小中学校や義務教育学校にも提供されていましたが、今のところこのほかに異物が混入していたとの報告はないということです。
異物が混入した原因について、市の教育委員会は、納入業者からごはんをほぐすための機械のベアリングの一部が破損しており、その金属片が混入したとの報告を受けたということです。
市では、給食に関係する業者や共同調理場に対し安全点検を徹底するよう周知するほか、市内の学校に異物混入がないかをしっかりと確認した上で配膳するよう安全管理の徹底を呼びかけるとしています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210909/3060008447.html

※リンク先にニュース動画あり

投稿者プロフィール

赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
赤松靖生(消費者法務と食品の専門家)
◆神戸大学農学部畜産学科(昭和61年4月入学)・神戸大学大学院農学研究科(平成4年3月修了)
◆神戸市役所(平成4年4月入庁、平成26年3月退職)
「平成4~13年 保健所等での衛生監視業務(食品衛生・環境衛生・感染症対策)」
「平成14~24年 消費生活センター 技術職員(商品テスト・相談対応支援・事業者指導)」
◆一般社団法人はりまコーチング協会(平成26年4月設立、代表理事就任)
◆食品分野のダブルの専門家としてサポートします
元保健所食品衛生監視員として「食品表示法」をはじめとした食品衛生
元消費生活センター職員として「景品表示法」をはじめとした消費者法務
◆食品関連企業・商工会・給食施設等で研修実績あり(口コミ紹介が多い)