異物混入

異物混入
スーパーで販売した「鳥の砂肝」に金属片やナイロン糸の異物が複数のパックに混入(沖縄・2022年9月)

【特に野菜や肉といった生鮮食品には異物が混入している可能性を常に意識するという反面教師になる事例】◆スーパー販売された鶏の砂肝に、約2センチの金属片のような物とナイロン製の糸とみられる物が複数混入していた。◆フードセンターでパック詰めして各店舗に出荷しているが、出荷までの工程は手作業で行い、機械を使わないためセンター内で混入した可能性は低いとのこと。◆また、1パックごとに金属探知機を使用して安全性を確保しているとのこと。◆フードセンターから169パックが県内全60店舗に出荷され、そのうち112パックを販売。商品の回収と返金を開始。

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小学校の給食のポークシチューに混入したガラス片で児童が口の中に切り傷(福井・2022年9月)

【特に、今回は危機管理のうち事故が発生したときのクライシスコミュニケーションに課題】◆5年生の男子児童が給食のポークシチューを食べていたところ、何かが混入しているのに気付き吐き出した。◆異物は、縦およそ8ミリ、横およそ15ミリ、厚さおよそ1ミリのガラス片。◆男児は上あごを切る軽いけがをした。◆混入原因はフードプロセッサーで野菜を粉砕する際にガラスでできた容器の底の一部が破損し、調理鍋に混入したとみられるとのこと。◆教委が定める給食に異物が混入していた場合の対応マニュアルによると、異物が発見された時点で直ちに全校で給食を止めることになっていたが給食を止めていなかった。

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中学校の給食のうどんにスライサーの「ナット」と「ワッシャー」が混入(静岡・2022年7月)

◆中学校の給食の「からしみそあんかけうどん」に直径約10ミリの「ナット」と「ワッシャー」が混入していた◆調査したところ、野菜スライサーのアクリル製カバーを固定する「ナット」とボルトの緩みを防ぐ「ワッシャー」の2種類の金属部品で、給食センターで調理中に脱落したもの◆給食を食べていた生徒2人が口に入れる前に発見した◆なお、4月にも同様事故があった

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小学校の給食の「五目ずしの具」に2センチの野菜裁断機のネジが混入(福岡・2022年7月)

◆教師と児童が給食の配膳中に混入に気付いた◆当初、ネジは給食室にある調理器具には使われていないと発表◆その後、調理室の野菜裁断機のに使われていたことが判明◆「ごぼう」をささがきにする際に装着されていて、2つあるネジのうち、1つが振動で外れた可能性が高いとのこと◆担当者が使用の前後に目視確認を怠ったことが原因とみている

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中学校の給食のご飯に黒い付着物・運搬中に車の床にこぼしたものを戻す(長野・2022年4月)

【現場の担当者の衛生意識と組織としての対応の周知徹底がポイント】◆長野県諏訪市内の中学校で提供された給食の米飯に黒い付着物があったことが判明◆米飯は米の加工を行う給食協同組合に委託◆調査したところ、米飯は配送中に容器が倒れ、車の床にこぼれたもので、3クラス分、手袋をつけて床に面していない部分を容器に戻していたとのこと◆異変に気付いた1クラスを含め、およそ80人がこぼれた米を食べたが、これまでに健康被害は確認されず◆組合は市に対し、「衛生に関する意識や速やかに報告することへの意識が低かった」などと話している

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保育園の給食のパンからビニール片(愛知・2020年2月)

【パンの原材料を練り込んでいるところにビニールが混入してしまったという、どちらかというとヒューマンエラーに近い】◆保育園で、給食として出されたパンの中にビニール片が入っていることに4歳の男児が気付き、担任の先生に報告◆ビニール片は、保育園で提供された210個のパンのうち10個から見つかり、ひも状のものや縦3センチ横2センチのものなどがあった◆パンは、市内の業者から仕入れているもので、製造工程のなかで混入したとみられる◆園児が食べる前に気付いたため、健康被害などはなかった