学校給食
小学校の給食のポークシチューに混入したガラス片で児童が口の中に切り傷(福井・2022年9月)
【特に、今回は危機管理のうち事故が発生したときのクライシスコミュニケーションに課題】◆5年生の男子児童が給食のポークシチューを食べていたところ、何かが混入しているのに気付き吐き出した。◆異物は、縦およそ8ミリ、横およそ15ミリ、厚さおよそ1ミリのガラス片。◆男児は上あごを切る軽いけがをした。◆混入原因はフードプロセッサーで野菜を粉砕する際にガラスでできた容器の底の一部が破損し、調理鍋に混入したとみられるとのこと。◆教委が定める給食に異物が混入していた場合の対応マニュアルによると、異物が発見された時点で直ちに全校で給食を止めることになっていたが給食を止めていなかった。
中学校の給食のうどんにスライサーの「ナット」と「ワッシャー」が混入(静岡・2022年7月)
◆中学校の給食の「からしみそあんかけうどん」に直径約10ミリの「ナット」と「ワッシャー」が混入していた◆調査したところ、野菜スライサーのアクリル製カバーを固定する「ナット」とボルトの緩みを防ぐ「ワッシャー」の2種類の金属部品で、給食センターで調理中に脱落したもの◆給食を食べていた生徒2人が口に入れる前に発見した◆なお、4月にも同様事故があった
小学校の給食の「五目ずしの具」に2センチの野菜裁断機のネジが混入(福岡・2022年7月)
◆教師と児童が給食の配膳中に混入に気付いた◆当初、ネジは給食室にある調理器具には使われていないと発表◆その後、調理室の野菜裁断機のに使われていたことが判明◆「ごぼう」をささがきにする際に装着されていて、2つあるネジのうち、1つが振動で外れた可能性が高いとのこと◆担当者が使用の前後に目視確認を怠ったことが原因とみている
高校の学生食堂でウエルシュ菌による食中毒(群馬・2022年4月)
【カレーやシチューを前日調理などして時間が経過した場合に、ウエルシュ菌による食中毒を起こしている事例が多数みられます】◆前橋市内の高校の食堂で調理提供された夕食を食べた234人中43人が食中毒症状◆発症者からウエルシュ菌が検出◆ウエルシュ菌による食中毒と断定し、3日間の営業停止命令◆学生食堂は給食事業者にを委託◆食堂では、八宝菜やクリームシチューなどがバイキング形式で提供されていた
中学校の給食のご飯に黒い付着物・運搬中に車の床にこぼしたものを戻す(長野・2022年4月)
【現場の担当者の衛生意識と組織としての対応の周知徹底がポイント】◆長野県諏訪市内の中学校で提供された給食の米飯に黒い付着物があったことが判明◆米飯は米の加工を行う給食協同組合に委託◆調査したところ、米飯は配送中に容器が倒れ、車の床にこぼれたもので、3クラス分、手袋をつけて床に面していない部分を容器に戻していたとのこと◆異変に気付いた1クラスを含め、およそ80人がこぼれた米を食べたが、これまでに健康被害は確認されず◆組合は市に対し、「衛生に関する意識や速やかに報告することへの意識が低かった」などと話している
中学校の給食の麻婆豆腐に金属製のワッシャーが混入(静岡・2022年4月)
◆静岡市の中学校の給食に、直径およそ12ミリの金属製のワッシャーが混入していた◆3年生の生徒が食べた麻婆豆腐に違和感があり、吐き出したところ、ワッシャーが出てきた◆確認したところ学校給食センターの野菜を切るスライサーのワッシャーとナットの部品が脱落していた◆この調理器具からは、9mmのナットとスプリングワッシャーも脱落していたが発見されていない
小学校の給食のカレーライスに金属製ねじが混入(長崎・2022年4月)
◆長崎市の小学校で配膳された給食のカレーライス(ポークカレー)に金属製のねじが混入◆金属製のねじは長さ約1センチ◆カレーライスを食べようとした6年の児童がねじを口に入れたが、気付いてけがはなかった◆給食は市内5カ所の共同調理場で調理し、各校に運搬後、給食当番の児童らが配膳した◆どの過程で異物が混入したのかも含め、原因を調査中
給食室の壁のタイルがはがれて中華丼の鍋に混入(岐阜・2022年2月)
【施設が老朽化してしまい、壁のタイルが剥がれ落ちるということもありうるかと思いますが、重要なのは、その後の対応】◆中学校の給食室で、壁面のタイル3枚が剥がれ落ちた。◆落下したタイルは10センチ四方。◆タイルの一部が中華丼の鍋に混入しているのが確認され、提供を取りやめた。◆中華丼は生徒と教職員約600人分で、それ以外のご飯やスープ、シューマイは提供された。
給食のパンに金属片が混入・金属探知機で異物に気づくも誤って納品(滋賀・2022年2月)
【HACCPの考え方からすると、金属が発見されたロットをどうするかの問題も】◆小学校で提供した給食のパン1個に金属片が混入◆混入した金属片は、長さ約1センチの円柱状の金属片で、ミキサーに粉を投入するシュート先端の溶接部分が落ちたとのこと◆金属探知機で異物混入に気づき、いったん取り除いたが、別の職員が誤って納品したとのこと