景品表示法・不当表示
「但馬牛専門店」が他県産の和牛を提供して景品表示法による措置命令(優良誤認表示)(兵庫・2022年12月) 

◆焼肉店が他県産和牛を「但馬牛」と表示し、兵庫県が景品表示法に基づく措置命令(優良誤認表示)を行った◆チラシやリーフレットに「但馬牛」を提供しているかのような表示をしながら、実際には但馬牛を仕入れておらず、他県産和牛を提供していた◆地域の知的財産として保護する制度である「地理的表示(GI)保護制度」にも違反しているとして農林水産省が措置命令を行った(飲食店において、客に提供する料理に但馬牛を使用していないにもかかわらず、そのメニュー、広告等に地理的表示である「但馬牛」及びこれに類似する「但馬和牛」等と不正に表示していた)

異物混入
スーパーで販売したカット果物に包丁の刃先が混入したおそれがあり自主回収(大分・2022年12月)

【現場で包丁作業が終われば刃先を必ず確認する習慣をつける】◆従業員が作業前の点検で、フルーツの加工に使っている包丁の刃の先が1ミリから2ミリほど欠けていることに気付いた◆前日に、この包丁を使ったカットフルーツ16パックのうち「アールスメロン」「カットフルーツオードブル」「カットパイン」の合わせて8パックが販売された◆健康被害の報告はないが自主回収することとした

異物混入
小学校の給食の「鮭そぼろご飯」に金属片が混入・原因は「炊飯釜の老朽化」(広島・2022年11月)

◆6年生の児童が給食の「鮭そぼろご飯」に数ミリの金属片のようなものが混入しているのを発見し、食べずに担任に報告◆小学校では、給食のおかずは校内で調理しているが、米飯は委託業者から納入されていて、この日の「鮭そぼろご飯」は業者から納入されたもの◆後日調査結果として、異物は「アルミニウム、ケイ素、鉄、銅などを含む金属」で、原因は「老朽化した炊飯釜の一部が剥離した」と公表再◆発防止策として、「炊飯釜の再加工・買い換えと定期点検の徹底」をあげた

異物混入
小学校の給食の肉じゃがに金属片が混入・ステンレスしゃもじの先端の削れ(千葉・2022年12月)

【さすがに発見するのは困難な事例かも】◆給食の肉じゃがに、長さ約2センチの糸状の金属片2本が混入◆2年生の教員が自身の肉じゃがに金属片1本が入っていることに気づいた。その後、6年生の児童の肉じゃがでも見つかった。◆肉じゃがを回転釜で調理する際に使用した大型のステンレス製しゃもじの先端が釜と接触して削れ混入

異物混入
【原因はザルの破損】こども園の給食の中華煮に1.5センチの針金が混入(新潟・2022年11月)

【金属製のザルを使わずプラスチック製のザルを使うと改善策もあります】◆こども園の給食の「豆腐の中華煮」◆5歳の園児が、口の中に異物があることを感じ、取り出した◆長さ1.5センチメートル程度の針金◆この針金は給食調理で使用したザルの一部で、つなぎ目の部分が破損して混入したもの◆ザルは切った野菜や肉を入れておくのに使用していた◆教育委員会では、全保育園・こども園・小学校・中学校へ事故について情報を共有し、各施設の点検と再発防止について周知を行った

給食
給食のお好み焼きで卵や山芋のアレルギー症状(大阪・2022年11月)

◆小・中学校で給食の「お好み焼き」を食べた8人が腹痛などのアレルギー症状◆8人にはいずれも卵アレルギーや山芋アレルギーがあった◆給食センターでは、卵と山芋を使わないお好み焼きを業者に発注していた◆業者が誤ってどちらも使ったお好み焼きを納品してしまった◆給食センターから発注を受けた業者が、製造会社に卵や山芋を使わないよう伝えていなかったほか、納品された「お好み焼き」の原材料の表示を確認しないまま学校に提供◆給食センターも、納品の際に気づかなかった◆学校から保護者に配られていた献立表のアレルギー表示に卵と山芋は記載されていなかった

給食
小学校の給食で小麦アレルギーの児童に誤って小麦入りハンバーグを提供(大阪・2022年11月)

◆小麦アレルギーのある小学3年生の男児に誤って小麦が使われた給食のハンバーグを提供◆約30分後、のどのかゆみや唇のしびれなどの症状がでて、その後、救急搬送(症状改善、念のため入院)◆事前に個別の献立表でアレルギー物質の有無をチェックするよう指示していたが、教師の見落としが原因と説明◆再発防止に向けて、各学校に対し食物アレルギーに関する適切な対応を改めて周知徹底

異物混入
小学校の給食の「せんべい汁」にスライサーのネジが混入(静岡・2022年11月)

【使用後にねじが脱落していないかという点検が重要】◆小学校の給食の「せんべい汁」に金属ねじ1本が混入◆金属ねじは直径およそ9㎜、長さおよそ5㎜児童が口にする前に気づいたた◆自校で給食を調理していて、原因は、給食室の調理器具の「スライサー」のねじが、野菜をカットした際に外れたとみられる

食品衛生
給食に賞味期限切れの生クリームを使用(埼玉・2022年11月)

【家庭では問題ないが学校給食では衛生管理の徹底が必要】◆翌日使用する生クリームが納品され冷蔵庫保管し、当日に生クリームを使用したが1本余り冷蔵庫保管。◆別の日に、翌日使用する生クリームが納品され冷蔵庫保管し、当日に生クリームを使用したが、前回余った生クリームを使用したことに気付いた。◆間違えて使用した余っていた生クリームは賞味期限が切れていた。◆賞味期限切れの生クリームは、学校給食献立のクリームシチューに使用し児童生徒144名及び教職員92名に提供した。