小学校の修学旅行先のホテルの夕食でウエルシュ菌による食中毒(三重・2021年10月)
【最近は「ウエルシュ菌」による集団食中毒をたびたび耳にします】大阪府の小学生の修学旅行で、宿泊した三重県のホテルの食事で食中毒◆喫食者90人のうち60人以上が有症◆原因物質は「ウエルシュ菌」◆主なメニューは「シーフードホワイトソース煮、豚ヒレカツ、海鮮寄せ鍋、茶碗蒸し、マグロとイカのお造り、フレッシュフルーツ等」(原因食品は調査中)◆症状は軽く病院にはいかず翌日回復し観光ホテルの厨房のうち団体用の厨房で作られた夕食が原因とみられ、団体客用の厨房を営業禁止の処分
中学校の給食のトマト煮込みスープに4センチのステンレス製ネジが混入(岐阜・2021年10月)
◆岐阜県関市の中学校の給食中学3年生の女子生徒が配膳された「トマト煮込みスープ」の中にネジが混入しているのを発見◆口に入れる前の発見だった◆ネジは直径2センチ長さ4センチのステンレス製◆学校給食センターで調理後に野菜の裁断機のネジ1本がなくなっており、そのネジであることが確認された◆調理器具からの部品の脱落はよくある混入事例◆今回のようにネジが外れて脱落するほか、パッキンが劣化して脱落する事例もある調理器具の種類により、定期的な部品の締め付けの確認、使用前の部品の締め付けの確認、使用後に部品が脱落していないかの確認の必要がある(事前にルールを決めておく)
小学校の給食で「くるみアレルギー」の児童に担任が誤って「くるみの味噌」をかけたメニューを提供(岐阜・2021年10月)
【担任の負担がますます大きくなるなあと】◆岐阜市の小学校で、くるみアレルギーのある3年生の児童が給食を食べたあと、のどの痛みや息苦しさなどの症状がでた◆担任が「エピペン」で応急処置◆「タラのから揚げ」に「きのこのあん」をかけるはずが、担任が誤って、副菜用の「くるみみそ」をかけるよう指示し、クラス全員に配膳され、当該児童が食べてしまった◆岐阜市教育委員会は、給食の献立のイラストが紛らわしかったのが間違いの原因とし、今後は教師2人で確認し、配膳のミスを防ぎたいとのこと
給食のおでんに食缶の取っ手の留め金に付いているワッシャーが混入(茨城・2021年10月)
【学校給食の異物混入防止対策で必ず話をしている食缶のフタのネジ類】◆茨城県水戸市の小学校で提供された給食の「おでん」に金属片が混入◆混入した金属片は「汁物を入れる食缶の取っ手の留め金に付いているワッシャー」◆6年生の担任教諭が給食を食べ終わり、食器の中に沈んでいるのを発見◆特に、食缶のネジは脱落等のリスクがあるため、定期的な点検が必要
保育園の給食の「さんまの梅味噌焼き」でヒスタミン食中毒(東京・2021年10月)
◆ヒスタミンは悩ましい食中毒◆東京都武蔵村山市内の保育園で提供された給食でヒスタミン食中毒が発生◆有症者は17人で、喫食約30分後から「顔面紅潮、発疹」等の症状◆発症したのは0歳児から2歳児クラスの園児◆原因食品は「さんまの梅味噌焼き」◆4日間の営業等停止(給食の供給停止)処分
【事例紹介】スーパーへの配送トラックの冷凍冷蔵庫が故障したまま1年間使用(愛知ほか・2021年10月)
◆スーパーマーケットバローの各店舗に商品配達をしている「アキタ株式会社」の契約冷凍冷蔵トラックの冷凍機が不調により冷却不足のまま、使用されていたことが判明◆故障していたのは240 台のうち3 台◆商品の保存温度の逸脱による品質が劣化した商品の提供の可能性◆匿名の情報提供があったことで問題が発覚
セブンイレブンの「味しみおでん」に誤ってアレルゲン物質の「乳成分」や「豚肉」を含むオニオンスープを使用し自主回収(2021年10月)
◆HACCPによる衛生管理をしているなら大きな問題かも◆セブンイレブンの関西の店舗で販売したカップ容器の惣菜「味しみおでん」おでん用のつゆではなく、誤ってアレルギーの原因物質の「乳成分」や「豚肉」を含むオニオンスープを使用◆食品表示法違反(アレルゲン表示の欠落)◆オニオンスープ(ゼラチンスープ)誤使用によるアレルゲン「乳成分」「豚肉」表示の欠落
こども園の給食に金属片が混入・金属製たわしの破片か(島根・2021/9/21)
◆島根県雲南市のこども園の給食に金属製たわしの破片が混入◆職員が給食を盛り付ける際に発見したので、園児の口に入ることはなかった(異物混入の最後の砦で事故防止できた)◆調理器具の洗浄中に付着した可能性が高いとのこと◆再発防止のため今後、金属製たわしの使用をやめ布やスポンジ製のものを使用するとのこと◆一番のリスク回避は「金属製たわし」を使用しないこと
給食の牛乳パックに金属製のワッシャーが混入・児童が飲んだ後に気づく(富山・2021/9/15)
【金属探知機の導入が必須】給食に出された牛乳パックから金属製のワッシャー(直径約3センチ)2個が混入。児童がストローで牛乳を全部飲み終わった後、牛乳パックをつぶそうとして、カラカラという音で混入に気づいた。牛乳をパックに充填する機械を点検した際に外したワッシャーを機械の上に置いたまま戻し忘れ、それが牛乳パックの中に落ちた。